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>> 2006.06.29 (Thu)

車雑誌やメーカーのサイトを見ていて、最近気になりだしたことがある。

それは、自信満々にコンパクトカーだと思って見てた車が、実はステーションワゴンやミニバンだったり、というものでして。

そこで今回はそのナゾをひも解きつつ、ボディタイプにみるデザインの空耳を探ってみようと思います。

※ハッチバックや2BOXと呼ばれるクルマたちも、今回はコンパクトカーで統一します。コンパクトじゃなくても、コンパクト。

◎実例
百聞は一見にしかず。何はともあれ、まずはその実例を挙げてみます。
■コンパクトカーのように見えるステーションワゴン

ホンダ・エアウェイブ。コンパクトカーのように見えるのは、俺だけ?


三菱・コルトプラス。どうやっても、ステーションワゴンには見えない(これも俺だけ?)


トヨタ・ナディア(絶版)。これでもステーションワゴンなんだそうだ。


スズキ・エリオ。同じカオしたエリオセダンっていうモデルもあるから、否定しににくい。でもステーションワゴンには見えない。


日産・ラシーン(絶版)。自分でもなぜコンパクトカーに見えるのかわからなくなってきた。

■コンパクトカーのように見えるミニバン

ホンダ・エディックス。『3×2ミニバン』なんだそうだ。

エディックスの珍しいシート配列。

■ミニバンのように見えるステーションワゴン

日産・ルネッサ(絶版)。ミニバンじゃなかったの!?

■ミニバンのように見えるコンパクトカー

日産・キューブキュービック。詳しくは後ほど。


トヨタ・カローラスパシオ。これも後ほど説明。

どうでしょう。これらは錯覚なのか、それともクルマにだまされているのか。ここで、それぞれのボディタイプの定義を確認しておこう。

◎それぞれのボディタイプの定義と見分け方

▼ステーションワゴン
セダンの屋根をそのまま後ろに引き伸ばした形なので、車高はセダンクラスと同じくらい。2列シート。ラゲッジスペース(荷室)とキャビンスペース(乗員室)が一体になっていて、同時にセダンモデルをラインナップする車種もある。
▼コンパクトカー
ステーションワゴンをそのまま小さくしたような形。ただし、リアクォーターウインドウ【車体横の一番後ろにある、開閉のできない窓】が無い、もしくは極小サイズ。さらに、リアオーバーハング【後輪軸から車体最後端までの長さ】がステーションワゴンに比べて短いため、容易に見分けが付く。
▼ミニバン
見た目はほとんどステーションワゴンと変わらないものの、車内高【床のカーペットの表面から天井の内張りまでの高さ】を稼ぐため、車高を高くした車種もある。ボディ自体もステーションワゴンに比べて大きい。また3列のシートを持つというのも、ミニバンを定義付ける特徴のひとつとなる。
▼大きさの尺度
コンパクトカー < ステーションワゴン < ミニバン

それぞれのボディタイプの定義を示したが、ご理解いただけただろうか。これをふまえた上で、このテーマをさらに掘り下げる。

◎なぜ、ボディスタイルを勘違いしてしまうのか
以下のいくつかの点に、その原因が隠されているように思う。
  1. 3列シートでありながらコンパクトカーと称すクルマがあるため。
  2. 空気抵抗を減らすことを主な目的に、ボンネットからフロントウインドウにかけてのつなぎ目をなだらかにしたクルマがあるため。
  3. 2列シートのみのミニバンがあるため。

■考察
原因1【3列シートのコンパクトカーがあるため。】の考察:日産・キューブとキューブキュービック(以下、キュービック)を例に。キューブの全長とホイールベース【前輪、後輪の車軸間の距離】を170mm延長して、3列目のシートを押し込んだのがキュービック。外観のデザインもウリふたつで、知らなければ見分けることすら困難な両車。キューブは2列シート5人乗り、キュービックは3列シート7人乗りで、正式にはどちらもコンパクトカーというジャンルに区分されている。しかし、ボディタイプの定義では、3列シート=ミニバンというのが正論。キュービックは3列シートなのにコンパクトカー。ここに、デザインの空耳が発生しているのです。
では、どのようにして、3列シートのコンパクトカーとミニバンを見分けるのか。これは、そのクルマの性格やコンセプトを性格に把握せねばなりません。例えば、3列シート7人乗りのトヨタ・カローラスパシオ(以下、スパシオ)。スパシオは3列シートだからミニバン、と思ってしまいますが、正式にはコンパクトカー。メーカーがそう言っているのだから仕方が無い。話を戻すと、3列シートのコンパクトカーとミニバンの違いとは、ズバリ、“3列目シートの存在理由”にあると思う。その訳は、れっきとした大型ミニバンであるトヨタ・アルファードの3列目シートを見れば分かるように、“しっかり7人乗れる”シートの造りになっています。1列目、2列目シートともあまり変わらない、分厚く大きなシート。うってかわって、スパシオやキュービックのそれを見てみると、薄っぺらで、足元のスペースも窮屈な感じ。つまりは、“補助席”的な位置づけのシートなのです。薄っぺらなので、折りたたむと本当にそこに3列目があったのかというほどフラットな荷物スペースが生まれ、暫定的な“コンパクトカー”となるのです。結果、折りたたむことだけを考え抜かれた3列目シートを持つものがコンパクトカーで、しっかり乗れる3列目シートを持つものがミニバンとなるのです。

原因1の考察で明らかにしたことを、今後の教訓にしたい。『見た目がコンパクトカーなミニバンも存在する!』と。さらに『3列シートを持ったコンパクトカーも存在する!』と。

原因2【ウェッジシェイプなステーションワゴンがあるため。】の考察:ステーションワゴンのボディ形状というのは、エンジンルームとキャビンがはっきりと区切られた2BOXスタイル。しかし、省燃費のために空気抵抗を減らす目的であったり、スポーティーなスタイリングにするために、ボンネットとフロントウインドウのつなぎ目をなめらかに処理したステーションワゴンが出てきているのです【このデザイン処理をウェッジシェイプと言い、クルマを横から見たとき、フロントが前へいくにしたがって下がっているスタイル。“ウェッジ”はクサビ型を意味する】。別の表現で言うと、Aピラー【ボディの一番前の柱】からボンネットにかけてのラインが一直線である、ということ。このようなデザイン処理が施されたクルマが増えてきているのは、ミニバンやコンパクトカーだけにかぎった話ではないようですね。ステーションワゴンといえども、このウェッジシェイプがトレンドになりつつあるようです。このようなウェッジシェイプなステーションワゴンはボンネットの全長が他のステーションワゴンと比べて短いので、さらにコンパクトカーっぽく見えてしまうのです。

原因3【2列シートのみのミニバンがあるため。】の考察:先ほど、ミニバンの定義のひとつとして、『3列シートを持つもの』であると確認しました。しかし、2列シートしか用意されていないにもかかわらず、ミニバンと称する車が出てきているのです。つまりそれは、3列シートこそなくとも、
 ・背高キャビンによる広い室内空間をもつ
 ・セダンとは異なる高いユーティリティをもつ
 ・多人数での乗車が可能
のどれかひとつでもあてはまる特徴を持った、ミニバン的性格を備えた車ということです。このことは、なにもミニバンだけに限った話ではなく、メーカーはユーザーの隠れたニーズを発掘するために既存のジャンルにとらわれない車づくりをするということはよくあることで、決してめずらしいことではないようです。これらのモデルは総じてジャンル分けが難しく、メディアによってそのジャンル分けにバラつきが出るのが現状のようです。

◎まとめ
今日のまとめ的なことは、原因の考察でやったので、ここではもっと視野を広げた『まとめ』を。まず、今回紹介したような、ジャンルが不確定なクルマは、どのようにジャンル分けするかは、開発元であるメーカーのサイトの、カーラインナップのページを確認すればよい。たいていのことはこれで確認できるものの、それでも分からなければその車種が発表・発売されたときの報道資料を参照すると、それがどのような位置づけのジャンルなのかが把握できます。では、メーカーのサイトがすぐに参照できないときはどうするか。こんなときは、そのクルマの3列目のシートを見ましょう。3列目シートが折りたたまれている様子も無く、最初から無いようならコンパクトカーかステーションワゴン。3列目シートが無く、リアクォーターウインドウが大きく、ボンネットもキャビンから大きく張り出していればステーションワゴン。3列シートがあり、それが乗車に適している分厚い造りであればミニバン。3列目があったとしても、それが補助席的な簡易シートであればコンパクトカー。ということになります。3列目シートの様子を確認できない場合、外観だけで見分けるときは、『セダン』を基準として、セダンを後ろに引き伸ばしたような形で、セダンと同じくらいの大きさのクルマであればステーションワゴン。セダンよりも小さく、ずんぐりとした形であればコンパクトカー。セダンよりも大きければミニバン・・・。たいていはこれで判別がつくだろうと思いますよ。

○感想
文章全部読んでくれた人、どうもありがとう。支離滅裂だったでしょ。ごめんなさい。文才が無いもんで・・・。後半は個人的な考えばかりを並べてしまって、不正確なものになってしまいましたが。ここ1週間くらい、ずっとこの記事の編集作業をしていました。そろそろブログの記事をサイトのコンテンツ化しないとなー・・・。今回は、Wikipedia(ウィキペディア)の文献を少々参考にさせてもらいました。

 クルマって難しいね。

クルマのデザインについて書かれているブログって意外と少なくない?
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>> 2006.06.02 (Fri)



06年1月30日にフルモデルチェンジ(以下、FMC。FMC=全面改良のこと)を受けたトヨタ カムリは、日本ではすっかり存在感が薄れてしまったミディアムクラスのFFセダン。うってかわって世界では100以上の国や地域で売られ、特にアメリカ市場では、過去8年間で7回も販売台数No.1に輝いたトヨタブランドの最上級FFセダン。



我々日本人の目から見ると、カムリのデザインはどこか奇抜で、真新しい印象を受けたりしますが、カムリの主戦場であるアメリカの人たちからは、日本で言うところのカローラのような存在なんだそうです。

ところで、FMCする前のカムリのカオ、思い出せますか? ほとんどの人が、「アレ、どんなだっけ?」となったハズです。これはつまり、先代があまりメジャーな存在ではなかったことの証なのです。でも実際にアメリカで好調なセールスを記録していることからも分かるように、実はとてもデキの良いクルマなんです。





デキが良いのにもかかわらず、日本ではあまり目立った立場のクルマではない。ということで、~能ある車は爪を隠~というサブタイトルをつけてみました。

今日はその隠れたポピュラーカー、カムリのデザインについてじっくり見ていきます。



◎エクステリア編
最近では、モデルチェンジの度にボディが肥大化する車種が多い中、Newカムリは先代からほとんど変わらないボディサイズを維持することに成功しています(全長±0,全幅+25mm,全高-20mm)。
少しだけワイド&ローになって、確かにシャープさは増したものの、車内が狭くなったんじゃダメだ、ということも、もちろんトヨタは分かっていて、ホイールベースを55mm伸ばしただけで、車内長は260mmも広くとることに成功しています。ちなみに、カムリの日本における最大のライバルで、車内空間の広さでは定評のある日産ティアナの車内長は2115mmでカムリより15mm短く、トヨタのフラッグシップセダン、センチュリーは2045mmでカムリより85mmも短いということで、前後方向への広さはトヨタのセダンモデルの中では最大となっています。ここで、ポイントとなるのが、必ずしも【数値的な広さ=ゆとり】とはならないということです。いくら数値上広くたって、前後シート間、乗り心地、インテリアの配色、デザインなどの要素次第で感覚上のゆとりはいくらでも狭めることもできてしまうからです。1cmも2cmも大して変わらないべやとお思いのアナタ、この1cm2cmの他愛もない差が、後に(いつ?)大きな差になってくるんじゃないの・・・?いや、1cmだって2cmだって、狭いよりは広いほうがいいじゃん。狭いよりは。・・・もうゴテゴテw




▲トランクの部分が一段高くなっているのがお分かりいただけるでしょうか。
これは、テールの視覚的なワイド感を強調した造形で、このデザインの手法は、トヨタブランドセダンにおける共通のモチーフとなっています。


ここで、トヨタ自動車 デザイン本部 第一トヨタデザイン部の方からのコメント。『ヘッドランプは、シャープにきりっとした印象のデザインです。人間の眼をイメージしました。』と、デザイン部長の河津さん。『フードからグリル、バンパーへつながる丸みで表現される塊や、プランビュー(平面図)でフロントの後退角をつけフロントオーバーハングを短く見せたモダンなプロポーションなども見てください。』と、グループ長の伊澤さん。・・・ちょっと難しいことを言っておりますね。つまりは、ヘッドランプは人間の眼がモチーフ!ってことと、カオのカタマリ感が自慢!ってことですかね。


それはさておき、カローラ、ヴィッツ、ベルタなどの、トヨタでグローバルに展開する中核車種をGコアと言いますが、世界各国で大人気のカムリも例に漏れずカオのイメージをGコアで統一されています。Gコアのカオとは、グリル上辺の中央にスペースを設け、そこにトヨタマークを置く、というもの。言葉じゃ伝わりにくいので、画像で。




▲言われないと気づきにくい、ウォッシャーノズルをボンネットフード下に隠したギミック。


▲▼フロント・リアのライトの構成



◎インテリア編
インテリアのデザインテーマは「Active&Airy」。すなわち、アクティブで快活な雰囲気作りが狙い。シートやダッシュボードの下半分が明るめのカラーでまとめられたインテリアは、センタークラスターを含むT字型の部分が浮かんで見えるのが特徴。さきほどもご登場いただいたグループ長の伊澤さんは『インパネは走りを予感させる台形デザイン。』ということで、インテリアにもこだわりを持ってデザインされているようです。



●余談
1月30日のカムリのFMCと同時に、カムリからOEM供給されているダイハツのアルティスもFMCされていた!見た目の違いはメーカーのロゴだけ!さらに余談で・・・ カムリの販売目標は月販1000台なのに対し、アルティスは月販50台!w

◇編集後記◇
すみません、最近サボり気味で・・・ 続々と新車が発表されたり、マイナーチェンジを受けたりと、クルマ業界が活発すぎて付いていけませんw 文章もゴテゴテだしw
今回は、トヨタ自動車,webCG,レスポンス,carview,GAZOO のサイト内記事を参考にさせてもらいました。

サボってたらランクダウンしてしまった∑(゚◇゚;)
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>> 2006.05.12 (Fri)

大変お待たせしました!Newオデッセイのデザインプレビューです!



ホンダが3月1日に3チャンネルあったホンダの販売店をホンダカーズ1本としてから、最も大きな注目を集めているのが、4月13日にマイナーチェンジ(以下:マイチェン)を成し遂げた、Newオデッセイ。今日はこの新しくなったオデッセイのデザインをじっくり見ていきます。

まず、今回のマイナーチェンジのポイントを整理。
・新デザインのフロントマスク&リアスタイルで心機一転。
・アブソルートには専用チューニングが施されたサスペンションと、新デザインの18インチアルミホイールが装備される。
・225万円の新ベーシックグレード『B』の追加。
・外観がスポーティな『M エアロパッケージ』を新たに設定。
・4色のボディカラーと3色のインテリアカラーを追加。
・・・ということですが、今回は特に、手が加えられたフロントとリアのデザインについて詳しく書いていきます。それ以外のポイントはデザインにはあまり関係なさそうなので、省略します。

まずは、フロントグリル。ホンダマークの背に通された太いバーは、他のホンダ車との共通点を生み出しています。これはつまり、今後のホンダ車のデザイントレンドになってくると見て、ほぼ間違いないでしょう。


▲新しいオデッセイの、ホンダマークの背に太いバーを通すというデザインの処理は、最近のホンダ車にも見られる。

お次は、バンパー。
<フロント編>
おちょぼ口から大きな口になって、ただでさえ低重心フォルムなのに、ずっしり感がより一層増したイメージとなりました。




▲右がマイチェン後のスタイル。マイチェン後の画像をベースに、コラージュ。


<リア編>
下部にリフレクター(反射鏡)が装着され、それに伴ってエアロな香りをプンプンと漂わせるバンパー形状へと進化。




▲こちらも、コラージュ。左のマイチェン前のオデッセイへの映り込み処理に四苦八苦。

つづきまして、ドアミラー。
ドアミラーはウインカーを内蔵したタイプが標準となって、マイチェン前のフェンダー部のウインカーは廃止に。ミラーそのものの取り付け位置も、ウインドウ側面からドア上部へと下げられました。それによって、視界が改善され、ミニバンとしての使い勝手も向上。



そして、今回のマイチェンの本命とも言うべき、リアビューの抜本的な大変身!リアゲートにはリアコンビランプから伸びるガーニッシュ(メッキのバー)があしらわれ、そのリヤコンビランプ内の構成も見直されました。



◎まとめ
ホンダカーズへのディーラー再編から、一番大きなマイチェンとなった、4月13日登場のオデッセイ。一目見ただけで「おっ、オデッセイ変わったな!」とわかる大胆なデザインの見直しは、確実にオデッセイを進化させるものとなった!

オデッセイのカタログページはこちら
 ホンダのホームページはこちら

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編集後記:
画像編集に手間取って、公開がこんなに遅くなってしまいました。ごめんなさい。あと、部活に勉強と、時間がうまく取れなくて。そして、検索エンジンなどから来られた方へ。このブログの本家サイトはAutoStylingです。本家サイトより、一コンテンツであるブログのアクセス数のほうが多いというのは、どうなんだろう?アクセスが全く無いよりは、ましかもしれないけれど。
〔22:34〕
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>> 2006.04.19 (Wed)

軽自動車の原点に立ち返り、軽自動車としての本質を追求したエッセは、毎日の生活にちょこっとエッセンス(香り)を加え、軽らしい姿や使い勝手にもこだわられた、同じダイハツ・ミラの妹分。

エッセ フロントオーバービュー

流行に左右されることなく、内外装とも飽きのこないシンプルなデザインでポップなボディカラーも多く設定され、カジュアルな雰囲気にまとめられています。

シンプルという言葉に託された低価格というエッセの魅力は、開発時間の短縮や、生産技術の進化、材料革命、大規模な販売計画などの緻密なコスト削減によって実現しているといえます。

軽の規格枠いっぱいのサイズながら、実際よりも小さく見えるデザインにより、自転車感覚で毎日気軽に付き合っていける軽、それがエッセなのです。

エッセ リヤオーバービュー

ちなみに、『エッセ』という車名の由来は、essence(エッセンス)=本質という言葉からとったもので、さらに、Eco・Simple&Smart・Easyの頭文字をもじったものでもあります。

ということで、今日は、シンプルでおしゃれなカジュアルミニ、『ダイハツ・エッセ』のデザインをじっくり検証していきます。

エッセの内外装

◆エクステリアデザイン:
エッセのデザインキーワードは「シンプル&スマート」。プレーンで安定感のある台形スタイルは、デザイン性だけではなく、機能的にもすぐれた特性をもっています。たとえば、はっきりとしたボンネットを持たせることで、車輌感覚をつかみやすくしたり、Aピラー(運転席・助手席前にある柱)を立たせることで乗り降りしやすく、さらに運転席からの視野を広くできたり、Cピラー(一番後ろの柱)を思いっきり傾斜させることで、バックドア開閉時には一歩も下がることなく、しかも予想以上に軽く開閉することができるようになっています。傾斜したバックドアは、全開にした状態でも、背の低い女性の手が届くような設計になっています。

エッセ 真横から

そして、水平基調のウエストラインは、エッセの“シンプル”というキャラクターを表現しているかのよう。ウエストラインは、そのクルマのキャラクターを表すことから、キャラクターラインとも呼ばれています。

ボリューム感のある前後バンパーは、シンプルな台形スタイルと調和した見事な造形。フロントバンパーでは、左にエアインテーク、右にナンバープレートというようにデザインされ、シンプルな外観にアクセントを与えています。

エッセ リヤコンビランプのアップ

リヤコンビランプは、シンプルでありながら、他とどこにも似ていないし、シンプルすぎて、ウインカーとバックアップランプが少し盛り上がっていることくらいしか特徴といえるものがありません。リヤバックドアに貼りつけられたESSEという車名エンブレムは、よくあるメッキの立体形成ではなく、シールになっていて、グラデーションもなかなかキレイです。ESSEの車名ロゴのフォントにも好感が持てます。

◇エクステリアまとめ:
水平基調のウエストラインを持つシンプルな台形スタイルが特徴。

●インテリアデザイン:
自然と目が行くところに必要なものをまとめているので、使いやすく、分かりやすいのが印象的。デザイン性と機能性をうまく融合させている点に注目。軽初!というような目だった新装備はないものの、表示の大きなスイッチや、照明・チケットホルダーつきサンバイザー、ぴったりと閉まるように作られたエアコンふき出し口など、こだわっているトコロは、とことんこだわられています。

エッセ ドアは90度まで開ける!

エッセ 8色のボディカラーとシートカラー

内装には8色のボディカラーとフロントシート、リヤシート、ドアフレームの色を調和させたハーモニーインテリアなるものが採用されています。最近のクルマのドアはフルトリム(ドアの内張りにボディの鉄板がむき出ていない)が主流というなか、あえてドアの内側でボディパネルをむき出しにすることで、新鮮さを与え、コストダウンのほか、外装とのコーディネーションも相まっています。
この割り切りの良さは、小枠なヨーロッパのコンパクトカーを思わせます。さらに、インパネのプラスチックの質感も高い!シンプル・低価格だからといって、他の軽とも遜色ない仕上がり。また、スピーカーには♪マークが付けられ、雰囲気をにぎやかにしてくれるポイントも見逃せませんね。

エッセ メーターとスピーカーの♪

置時計のようにインパネ中央のちょっとくぼんだスペースに置かれたスピードメーターは、視認性を第一に考えられたデザインになっています。シフトインジケータや、燃費計などもメーター内の液晶パネルにまとめて表示されます。インパネをシンプルにまとめるために、タコメーター(回転計)の設定はナシということです。

○インテリアまとめ:
軽と思いっきり割り切っていながら、インテリアカラーをボディカラーとマッチングさせたコーディネートや、目に見えるところへのこだわりは、他の軽に引けをとらない凄みがある!

◎総括・個人的見解
ムーブ、ミラ、タントに続く、ダイハツの4番バッター的な位置づけのエッセは、今までにはなかったシンプルかつ新鮮なデザインで、どこかなつかしさを感じ、ほっと安心するようなデザインに仕上がっていると思います。軽だからという割り切った考え方も上手。シンプルながらにこだわられたデザインは、見飽きせずに、10年経っても使っていけるようなクルマだと思います。

エッセ 4種類のコーディネート

また、4種類の内外装コーディネートバージョンが用意され、好みに応じたチョイスが可能になっています。一番ハデな「カラフル・モダン」、アルカンターラを多用して高級感を演出した「プレミアム・モダン」、MOMO製本革ステアリングやアルミ製ペダルを装備した「カジュアル・レーサー」、ウッド調パネルを張り巡らせる「ナチュラル・モダン」の4パターン。

コスト削減のための工夫は、前述したインテリアのむき出しになったボディパネルのほかにも、フロントバンパーにはわざとツヤなし塗装としたり(ボディカラーのほとんどが明るい色だから問題なし!)、ウインドウガラスも可能な限り曲率の小さい造形にするなど、コスト削減も結構細かいところでやっているようですね。


というように、今日はダイハツエッセを取り上げました。このように、AutoStylingのクルマデザイン研究ブログでは、エンジンやサスペンションなどのメカニズム的なハナシはあえてせずに、“デザインだけ”と割り切ったハナシを展開していきます。メカニズム的なことで、デザインにも関係してくるような特筆すべきようなことはもちろん書きますが、あまりマニアックな内容は省略するようにします。

こうしている今でも、ほかのクルマのデザインプレビューの記事を案帳にて書き進めているところです。内容は、今日のエッセのデザインプレビューと同じようなカンジになると思います。
エッセのホームページ
ダイハツのホームページ

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さて・・・ 新生活、かどうかは分からないけど、高校2年生が始まって、1年の頃と比べたら楽しさが格段に違う!まず、笑顔が絶えなくなった。1年の頃は、笑うことなんてあまりなかったんだけど。教師陣が刷新され、嫌いな数学も、先生の授業が分かりやすくて、つい家でも勉強してしまったw そして、自分の席周辺の友人関係も良好で、昼休みは机をくっつけて昼食をとるようになって。1年の頃は一人で食べてたんだけど。しかも、なんと、自分の後ろの席の人はクルマ好きということが判明してから、結構クルマの話をするようになった!クルマニア減少がさわがれる中(?)、やっとハナシの分かる友人ができた。ラッキー!バスケ部は、新1年生がドッっとたくさん入ってきて、まるで強豪チームのよう。ここでも思わず笑みがこぼれる。練習のキツさは、変わらないけど・・・
〔00:11〕
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>> 2006.04.05 (Wed)

クルマのデザインもいいですが、今日はバイクのデザインを見てみましょう。

今日注目するバイクは、スズキのスカイウェイブtypeS。スカイウェイブtypeSは、バイクの中でも“スクーター”というジャンルのもの。『どうせスクーターでしょ』などとあなどるなかれ。そのデザインの高さは、クルマにも勝る!?たかがスクーター。されどスクーター。早速見てみましょう!



こうしてバイクのデザインを改めて見てみると、クルマのデザインに追いついてきたな、って感じがします。
バイクよりもクルマのほうが好きすぎて、自分の中でバイクのデザインがクルマのデザインを越える、ということはありませんが、これを機に、逆転してしまうかも…。



このいかつい目つき。バイクと言えば、一つ目小僧のようなライトが思い浮かびますが、この手のバイクは寄り目だけど、ちゃんとした2灯式ヘッドライト。サイドには、エアインテークをイメージしたアクセント。エアインテークとしての機能はしなくとも、こういったデザインのこだわりは、デザインマニア泣かせですよ、ホント。



続いて、リヤ。バイクなのに… バイクなのに、リヤスポイラーが付いてるんですよ!?しかも、リヤアンダースポイラーまで付けるという、このこだわりよう。ライトもシャープで精悍。引き締まったリアビューは、クルマ好きをも魅了する…!?



そして、マフラーに見えない、マフラー。最近のクルマは、マフラーを隠してしまうデザインも多いけど、それってもったいないよね。



クルマのメーターだと思った人、多いはず。でもこれが、バイクのだよ!?なんだかもう、信じられないよね…。バイクのメーターといえば、フロントのライトと同じように一つ目小僧な感じだと思っている人は、多いはず。その既成概念を、見事に破壊。驚くべきことに、このメーターのセンター部分の液晶には、凍結等の路面状況の推測であったり、ウェア選定などの参考となる外気温計、さらには燃費計まで装備されているという、念の入れよう。外気温計や燃費計は、近ごろクルマにはあたりまえのように装備されているけれど、バイクにも外気温計、燃費計って付くんだねぇ。初めて知ったよ。

クルマさえもマネできないデザイン技法をふんだんに盛り込んだ、スズキ スカイウェイブtypeS。こうして見ると、バイクのデザインも、カッチョイイねぇ。

…と、スズキ スカイウェイブtypeSだけがスゴイみたいなことを書いてしまいましたが、調べてみると、最近のバイクはみな、強烈デザインぞろい。

例えば、ホンダ フォルツァ。



フロントライトは左右独立の2灯式(←これって、あたりまえ!?)。足元のエアインテークに注目。スカイウェイブtypeSにひけをとらないデザイン。



ウインカーの位置に注目。フロントライトとは別の位置に配置することで、個性を主張。少し内側に回りこんでいるところに、美学を感じます。



テールライト周りのデザインでは、左右あわせて18個のLEDランプを使用し、クリアレンズを採用することで、スポーティーかつ存在感を強調するデザインに。



そして、お待ちかねのメーターデザイン。スズキ スカイウェイブtypeSだけかと思っていたら、こちらもクルマ勝りのメーターデザインじゃないですか!将来のバイクデザインも、これで安泰!?

バイクのデザインに感動してばかりですが、どちらも前からこういうデザインだったようです…。ただ、バイクのデザインを見てなかっただけ… 知らなかっただけ… トホホ…

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〔06:32〕
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