クルマのデザインを、クルマに詳しくない人にもわかりやすく解説!クルマの見方が変わるかも!?
>> 2025.01.11 (Sat) |
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〔09:12〕
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>> 2006.06.29 (Thu) |
車雑誌やメーカーのサイトを見ていて、最近気になりだしたことがある。 それは、自信満々にコンパクトカーだと思って見てた車が、実はステーションワゴンやミニバンだったり、というものでして。 そこで今回はそのナゾをひも解きつつ、ボディタイプにみるデザインの空耳を探ってみようと思います。 ※ハッチバックや2BOXと呼ばれるクルマたちも、今回はコンパクトカーで統一します。コンパクトじゃなくても、コンパクト。 ◎実例 百聞は一見にしかず。何はともあれ、まずはその実例を挙げてみます。 ■コンパクトカーのように見えるステーションワゴン ホンダ・エアウェイブ。コンパクトカーのように見えるのは、俺だけ? 三菱・コルトプラス。どうやっても、ステーションワゴンには見えない(これも俺だけ?) トヨタ・ナディア(絶版)。これでもステーションワゴンなんだそうだ。 スズキ・エリオ。同じカオしたエリオセダンっていうモデルもあるから、否定しににくい。でもステーションワゴンには見えない。 日産・ラシーン(絶版)。自分でもなぜコンパクトカーに見えるのかわからなくなってきた。 ■コンパクトカーのように見えるミニバン ホンダ・エディックス。『3×2ミニバン』なんだそうだ。 エディックスの珍しいシート配列。 ■ミニバンのように見えるステーションワゴン 日産・ルネッサ(絶版)。ミニバンじゃなかったの!? ■ミニバンのように見えるコンパクトカー 日産・キューブキュービック。詳しくは後ほど。 トヨタ・カローラスパシオ。これも後ほど説明。 どうでしょう。これらは錯覚なのか、それともクルマにだまされているのか。ここで、それぞれのボディタイプの定義を確認しておこう。 ◎それぞれのボディタイプの定義と見分け方 それぞれのボディタイプの定義を示したが、ご理解いただけただろうか。これをふまえた上で、このテーマをさらに掘り下げる。 ◎なぜ、ボディスタイルを勘違いしてしまうのか 以下のいくつかの点に、その原因が隠されているように思う。
■考察 原因1【3列シートのコンパクトカーがあるため。】の考察:日産・キューブとキューブキュービック(以下、キュービック)を例に。キューブの全長とホイールベース【前輪、後輪の車軸間の距離】を170mm延長して、3列目のシートを押し込んだのがキュービック。外観のデザインもウリふたつで、知らなければ見分けることすら困難な両車。キューブは2列シート5人乗り、キュービックは3列シート7人乗りで、正式にはどちらもコンパクトカーというジャンルに区分されている。しかし、ボディタイプの定義では、3列シート=ミニバンというのが正論。キュービックは3列シートなのにコンパクトカー。ここに、デザインの空耳が発生しているのです。 では、どのようにして、3列シートのコンパクトカーとミニバンを見分けるのか。これは、そのクルマの性格やコンセプトを性格に把握せねばなりません。例えば、3列シート7人乗りのトヨタ・カローラスパシオ(以下、スパシオ)。スパシオは3列シートだからミニバン、と思ってしまいますが、正式にはコンパクトカー。メーカーがそう言っているのだから仕方が無い。話を戻すと、3列シートのコンパクトカーとミニバンの違いとは、ズバリ、“3列目シートの存在理由”にあると思う。その訳は、れっきとした大型ミニバンであるトヨタ・アルファードの3列目シートを見れば分かるように、“しっかり7人乗れる”シートの造りになっています。1列目、2列目シートともあまり変わらない、分厚く大きなシート。うってかわって、スパシオやキュービックのそれを見てみると、薄っぺらで、足元のスペースも窮屈な感じ。つまりは、“補助席”的な位置づけのシートなのです。薄っぺらなので、折りたたむと本当にそこに3列目があったのかというほどフラットな荷物スペースが生まれ、暫定的な“コンパクトカー”となるのです。結果、折りたたむことだけを考え抜かれた3列目シートを持つものがコンパクトカーで、しっかり乗れる3列目シートを持つものがミニバンとなるのです。 原因1の考察で明らかにしたことを、今後の教訓にしたい。『見た目がコンパクトカーなミニバンも存在する!』と。さらに『3列シートを持ったコンパクトカーも存在する!』と。 原因2【ウェッジシェイプなステーションワゴンがあるため。】の考察:ステーションワゴンのボディ形状というのは、エンジンルームとキャビンがはっきりと区切られた2BOXスタイル。しかし、省燃費のために空気抵抗を減らす目的であったり、スポーティーなスタイリングにするために、ボンネットとフロントウインドウのつなぎ目をなめらかに処理したステーションワゴンが出てきているのです【このデザイン処理をウェッジシェイプと言い、クルマを横から見たとき、フロントが前へいくにしたがって下がっているスタイル。“ウェッジ”はクサビ型を意味する】。別の表現で言うと、Aピラー【ボディの一番前の柱】からボンネットにかけてのラインが一直線である、ということ。このようなデザイン処理が施されたクルマが増えてきているのは、ミニバンやコンパクトカーだけにかぎった話ではないようですね。ステーションワゴンといえども、このウェッジシェイプがトレンドになりつつあるようです。このようなウェッジシェイプなステーションワゴンはボンネットの全長が他のステーションワゴンと比べて短いので、さらにコンパクトカーっぽく見えてしまうのです。 原因3【2列シートのみのミニバンがあるため。】の考察:先ほど、ミニバンの定義のひとつとして、『3列シートを持つもの』であると確認しました。しかし、2列シートしか用意されていないにもかかわらず、ミニバンと称する車が出てきているのです。つまりそれは、3列シートこそなくとも、 ・背高キャビンによる広い室内空間をもつ ・セダンとは異なる高いユーティリティをもつ ・多人数での乗車が可能 のどれかひとつでもあてはまる特徴を持った、ミニバン的性格を備えた車ということです。このことは、なにもミニバンだけに限った話ではなく、メーカーはユーザーの隠れたニーズを発掘するために既存のジャンルにとらわれない車づくりをするということはよくあることで、決してめずらしいことではないようです。これらのモデルは総じてジャンル分けが難しく、メディアによってそのジャンル分けにバラつきが出るのが現状のようです。 ◎まとめ 今日のまとめ的なことは、原因の考察でやったので、ここではもっと視野を広げた『まとめ』を。まず、今回紹介したような、ジャンルが不確定なクルマは、どのようにジャンル分けするかは、開発元であるメーカーのサイトの、カーラインナップのページを確認すればよい。たいていのことはこれで確認できるものの、それでも分からなければその車種が発表・発売されたときの報道資料を参照すると、それがどのような位置づけのジャンルなのかが把握できます。では、メーカーのサイトがすぐに参照できないときはどうするか。こんなときは、そのクルマの3列目のシートを見ましょう。3列目シートが折りたたまれている様子も無く、最初から無いようならコンパクトカーかステーションワゴン。3列目シートが無く、リアクォーターウインドウが大きく、ボンネットもキャビンから大きく張り出していればステーションワゴン。3列シートがあり、それが乗車に適している分厚い造りであればミニバン。3列目があったとしても、それが補助席的な簡易シートであればコンパクトカー。ということになります。3列目シートの様子を確認できない場合、外観だけで見分けるときは、『セダン』を基準として、セダンを後ろに引き伸ばしたような形で、セダンと同じくらいの大きさのクルマであればステーションワゴン。セダンよりも小さく、ずんぐりとした形であればコンパクトカー。セダンよりも大きければミニバン・・・。たいていはこれで判別がつくだろうと思いますよ。 ○感想 文章全部読んでくれた人、どうもありがとう。支離滅裂だったでしょ。ごめんなさい。文才が無いもんで・・・。後半は個人的な考えばかりを並べてしまって、不正確なものになってしまいましたが。ここ1週間くらい、ずっとこの記事の編集作業をしていました。そろそろブログの記事をサイトのコンテンツ化しないとなー・・・。今回は、Wikipedia(ウィキペディア)の文献を少々参考にさせてもらいました。 クルマって難しいね。 クルマのデザインについて書かれているブログって意外と少なくない? →にほんブログ村 車ブログ →自動車blog人気ランキング PR |
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