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>> 2025.03.13 (Thu)

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>> 2006.03.12 (Sun)

ちょっと話題は古くなりますが…

今日は、目先を変えて、“はたらくじどうしゃ”のデザインについて書きます。

“はたらくじどうしゃ”の中でも、今日取り上げるのはバス。

でゎ、早速。

昨年8月22日。
日野からはセレガ、いすゞからはガーラという大型観光バスがフルモデルチェンジして発売されました。

日野 セレガ

↑日野セレガ

まず目をひくのがこのスタイリング。
ほかのどんな観光バスにもひけをとらない、この堂々たるデザインに驚かされます。

特に印象的なのが、フロントからルーフにかけてながれるゆるやかな曲線ライン「アクセントピラー」。
立体感のある断面形状とあわせ、平板になりがちなバスのサイドビューを引き締めることに成功している、見事なデザイン処理。

さらに、欧州のトレンドにのっとったエアロフォルムのサイドミラーステー(↓)。

日野 セレガ

※サイドミラーステー…ここでは、サイドミラーを支えるためのアーム。

いすゞ GALA

↑いすゞ ガーラ。写真はハイデッカ9。↓

いすゞ GALA

※ハイデッカ9…日野でいう、ハイデッカ ショート。ボディ全長9mの短身モデル。

それで、なぜ、日野といすゞという両社から、デザインがほぼ同じバスが出されているのか。
これは、OEM供給(=相手先ブランドによる生産)といって、
日野が開発したセレガの車体を、いすゞに提供し、いすゞはガーラと名前を改め、売るというもの。

こうすることによって、
・日野は工場の稼働率を高めることができ、生産コストを削減できる
・いすゞは自社のラインナップを増やすことができる
と、両社ともにメリットが生まれてくるのです。
まぁ、一種の提携といったカンジですけど。

これから、デザインを語っていくうえで、このOEM供給はキーワードになってくるので、
ぜひ、覚えておいてくださいね。

(ちなみに、日野セレガのほうは、2005年度グッドデザイン賞を受賞。)

いすゞ GALA

↑いすゞ ガーラのデザイン各部アップと、各部説明

メリハリも個性もないバスを、デザイン次第でこんなにもかっこよく仕上げることができるだ、
という主張が、ジンジンと心に伝わってくる、まるでインダストリアル(工業製品)デザインの良い見本のようなバスを、今日は紹介しました。

日野は、バスのみならず、トラックも、これまでの既成概念・先入観を破壊するような奇抜なデザインをするようになってきているようです。

日野 レンジャー

↑日野 レンジャー(トラック)

角々しくて、面白みのないトラックやバスのデザインが、乗用車のデザインを超す時代が、近い将来やってくるかもしれませんね。
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〔03:19〕
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>> 2006.02.19 (Sun)

昨日は、外装のメッキアクセントについてお話したので、今日は内装に使われるメッキについて、ちょっと語らせていただきます。

クルマ好きなら、知っているかと思いますが、外装のことをエクステリア、内装のことをインテリアというふうに言います。ここでよく間違われやすいのが、「インパネ」という言葉の存在。“イン”が付くからといって、インテリアとインパネを一緒にしてもらっちゃあ、商売あがったりっスよ。そもそも、インパネとは、インストルメントパネルの略で、これは運転席正面にあるメーター類のことを指します。最近では、センタークラスター(エアコンを操作したり、オーディオやカーナビが装着されているところ。センターコンソールとも言う。)や助手席正面まで含めた広い意味で使われることもあります。それで、インテリアは、直訳では内装のこと。クルマに関してでは、車内全体のこと。シートやラゲッジスペース(荷室)なども、インテリアと言います。

インテリアについて、知識を深めてもらったところで、いざ本題。

最近のクルマの内装には、ありとあらゆるトコロにメッキが使われている。例えば、インパネ。当たり前かのように、インパネの左右をツヤ消しメッキで囲い、なんとも精悍で男らしい、力強さを演出している。

と、ここで、インパネにメッキを使っている、ステキなクルマをご紹介!

メッキ エスクード

↑これは、スズキのエスクードというクルマ。インパネはもちろん、両サイドのエアコン噴出し口、メーターのシルバーリング、シフトノブのグリップ部分にシフトノブの付け根のリング。全て挙げればキリがないくらいにメッキパーツを多用しています。しかしそれでいて、下品ではなく、質感も高いというところを評価したい。

メッキ アウトランダー

↑続いて、三菱のアウトランダー。三菱というと、リコールや車両火災のことで印象があまりよくない様子ですが、実際、三菱はそんなに悪くない。リコールの問題があったのは「三菱ふそう」というメーカーで、「三菱自動車」ではないし(三菱グループで同じではあるが)、車両火災とか、三菱がリコールで騒ぎ出したのをきっかけに、マスコミが“三菱車”に過剰に反応して、すぐ報道してしまうもんだから、他のメーカーのクルマが燃えようと、お構いなし。実際、他のメーカーのクルマも、燃えたりしてるんですよ。サイドブレーキかけっぱなしで走ったりするだけで、すぐ燃えちゃいますから。三菱は、悪くない。…また余計なことを書いてしいました。本題はデザインでしたね。これも、エスクード同様、ありとあらゆるところにメッキやらシルバーやらの加飾がなされています。中でも、ドアトリム(ドアの内張り)のオーナメント(ドアを閉める時に引っ張ったりするところ)部分とインナードアハンドルにも、ツヤ消しのメッキが使われています。でもこれって、冷たくないのかな??また、夏場とか、熱くなりすぎないのかな??それと、エスクードにもあったけど、ハンドルにも、メッキが使われています。じっくり見ると、メッキが使われているトコロは結構あるものです。

メッキ RAV4

↑トヨタRAV4。二枚翼をモチーフとしたインパネ。実に精悍。しかもここに使われているメッキは、ヘアライン加飾と言って、髪の毛のラインのように、いつくも線が入ってるんです。この画像だと、ちょっと分かりにくいのですが…。そんな中、このヘアライン加飾を分かりやすくズームアップしてくれている画像を見つけたので、同時にアップ。

メッキ RAV4 ヘアライン加飾

↑ヘアライン加飾
分かりますか?この絶妙な質感が。ただのツヤ消しではない、この上質な質感。もう、僕みたいなクルマのデザインマニアにとっちゃ、至幸の加飾とも言えます。

そして、このRAV4のドアトリムのオーナメントも特異な形状で、アルファベットのDの字の形をしています。これって、レクサスISの「KIRIKAESI(切り返し)」の雰囲気と似てませんか??

メッキ レクサスIS KIRIKAESHI

↑レクサスISの独特なオーナメント「KIRIKAESHI」。

さらに、このRAV4のインナードアハンドルの形状も実に指のかけやすそうな形状をしていることにも注目。この手法は、同じトヨタのマークXにも見られる。

メッキ マークXインナードアハンドル

↑マークXのインナードアハンドル。オーディオの操作スイッチが併設されている。

…しかしまぁ、調べてみるとメッキパーツって多いねぇ~!ここまで濃厚(?)な話になるとは思ってなかったw

明日は、投稿お休み前の最後の記事。さて、どんな話題をチョイスしましょうか。区切りにふさわしい内容を、チョイスしたいところですね。とはいっても、まったく投稿しなくなるのはさみしいので、ちょくちょく投稿はするつもりです。デザインの話は少なくなるかも。
〔01:33〕
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>> 2006.02.17 (Fri)

メッキアクセントとは、どうあるべきなのか。

そもそも、“メッキ”とは?

“メッキ”は、カタカナで表すことが多く、その響きからも外来語のように思えますが、これはれっきとした日本語で、漢字では「鍍金」と書きます。なので、本来は「めっき」と書いたほうが正しい表現なのでしょうが、カタカナで書いたほうが見栄えが良いので、「メッキ」と書きます。ちなみに、英語では「Plating(プレイティング)」が、日本で言うところの“メッキ”を意味しているようです。

言葉としてのメッキの説明はここまでとして…

クルマのデザインとしてのメッキ。
クロームメッキなどといった表現を用いる場合もありますが、意味するものは、ほぼメッキと同じ。タダ単に「メッキ」と書くより、「クロームメッキ」とした方が、強そうなイメージが持てますよね。「メッキ」と「クロームメッキ」で、特に大きな違いはない模様。

メッキパーツの使い方次第で、高級感を高めたり、スポーティーな印象を与えたりすることができます。今回は、「メッキ」を取り上げていますが、他に、「シルバーアクセント」、「メタルアクセント」といった装飾もあります。手ごろな値段のクルマであれば、「シルバー調」であったり、「メタル調」であったり、ホンモノを使わないでそれっぽく見せたりすることがあるようです。

デザインとしてのメッキには、ツヤ消しと、ツヤありの2種類があります。ツヤがあるのとないのとでは、見た目や感じ方に大きな違いが生じてきます。

メッキが使われるトコロといえば、外装では、主にメーカー・車名・グレードのロゴ、ホイール、グリル、ライト内などで使用されます。

クルマの個性の象徴ともされる、フロントグリル。これは、エンジンの冷却や、メーカートレンド(メーカーそれぞれに見られる、風潮)の象徴として、デザインの観点から見ると、非常に重要なパーツのひとつです。
グリルは、ボディと同色の格子(こうし)や、黒いメッシュ(網)を使う他に、メッキを施した格子やメッシュが使われることもあります。

ライト内に使われるメッキは、言うまでもなく、ライトの光を反射させるための使用がほとんどですが、中には、ライト内のデザインとして、メッキを使うケースもあります。例えば、↓。

メッキ ロードスターリヤランプ

平凡に、リヤのランプをデザインするならば、赤・黄色・白だけを使いますが、このマツダ ロードスターのリヤランプ内の構成は、赤くしか光らないはずのブレーキランプの周りを、メッキで縁取っています。そればかりか、ウインカーやバックランプ(後退時に点灯)もメッキで縁取られています。こうすることで、ライト内のデザインにメリハリが生まれ、より際立ったスタイルとなるのです。

逆に、ライト内の発光部分以外をブラックアウト(黒く染める、の意)化して、スポーティに見せたり、黒味がかったメッキをライト内にあしらうなどといったケースもあります。

それでは、外装にウマ~くメッキを使いこなしているデザインのクルマを紹介します。

メッキ レクサスGSのライト

レクサスGSのフロントライトは、メッキで縁取りされていました。フロントライトをメッキで縁取る、などという技法は、あまり見られない、珍しいデザインです。

メッキ メッキホイール

またまたレクサス。レクサスLF-A(コンセプトモデル。未市販車。)のメッキホイール。ドレスアップパーツとして、メッキのホイールはいくつか存在しますが、メッキホイールが標準で装備されている例はあまり見ません。なんだか、レクサスって、「珍しいデザイン」が多い気がする。でも、我々はすぐにそれが「珍しい」とは思わない、自然な珍しさ。実は、珍しくもないんじゃないか!?

メッキ ストリームのライト

ストリームに見られる、ライト内のメッキ。たまたま、構成がシンプルで美しかったので、例としてストリームを題材にしました。

メッキ ジェッタ ワッペングリル

“ワッペングリル”と呼ばれる、これからのフォルクスワーゲンの新しいアイデンティティ。今後、こんなカタチのグリルが、フォルクスワーゲン内で流行る予感。ちなみに、画像の車種は、ジェッタ。2005年のフランクフルトで行われたモーターショーでは、同メーカーのパサートというクルマが同様のグリルを装着していました。

メッキ マフラーカッター

マフラーの先端を、スポーティーに見せる、マフラーカッター。リヤの下部の地味な部分を、スポーティに演出してくれる。

メッキ アウタードアハンドル

最近は、このカタチのドアハンドルが多いですねぇ。昔よく使われていた、フラットなタイプのドアハンドルは、いづこへ…?メッキのドアハンドルは、エレガントな印象を与えてくれる。余談で、車内のドアハンドルにメッキが使われる車種が、最近増えてきたように思う。

デザインの主張として、いろんなクルマがあの手この手でメッキを使いこなし、それぞれの個性を演出していることがわかります。今日は、外装のメッキについてお話したので、明日は内装のメッキについて、あつく語ろうかと思います。

~編集後記~
テストが近かったり、当サイトも関わるプロジェクトのミーティングなどもあって、一昨日、昨日とブログへの書き込みができませんでした。すみません。コメントすらもらえないこのブログの今すべきことは、とにかく、記事をたくさん書くことだと思います。アクセス数やコメント云々よりも、まず、そこだと思います。記事をたくさん書き、いろんなクルマのデザインを検討して、少しでも多くのヒトに読んでもらうことが、このブログにとって今一番大切なことだと、思っています。これから、テストも始まり、勉強におわれ、ブログの投稿が1週間くらいできなくなってしまいます。あと、2日。あと2日で、いったんブログの投稿をお休みします。今までより一層、読み応えのある記事を書いていこうと、考えています。
〔23:21〕
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