ちょっと話題は古くなりますが…
今日は、目先を変えて、“はたらくじどうしゃ”のデザインについて書きます。
“はたらくじどうしゃ”の中でも、今日取り上げるのはバス。
でゎ、早速。
昨年8月22日。
日野からはセレガ、いすゞからはガーラという大型観光バスがフルモデルチェンジして発売されました。
↑日野セレガ
まず目をひくのがこのスタイリング。
ほかのどんな観光バスにもひけをとらない、この堂々たるデザインに驚かされます。
特に印象的なのが、フロントからルーフにかけてながれるゆるやかな曲線ライン「アクセントピラー」。
立体感のある断面形状とあわせ、平板になりがちなバスのサイドビューを引き締めることに成功している、見事なデザイン処理。
さらに、欧州のトレンドにのっとったエアロフォルムのサイドミラーステー(↓)。
※サイドミラーステー…ここでは、サイドミラーを支えるためのアーム。
↑いすゞ ガーラ。写真はハイデッカ9。↓
※ハイデッカ9…日野でいう、ハイデッカ ショート。ボディ全長9mの短身モデル。
それで、なぜ、日野といすゞという両社から、デザインがほぼ同じバスが出されているのか。
これは、OEM供給(=相手先ブランドによる生産)といって、
日野が開発したセレガの車体を、いすゞに提供し、いすゞはガーラと名前を改め、売るというもの。
こうすることによって、
・日野は工場の稼働率を高めることができ、生産コストを削減できる
・いすゞは自社のラインナップを増やすことができる
と、両社ともにメリットが生まれてくるのです。
まぁ、一種の提携といったカンジですけど。
これから、デザインを語っていくうえで、この
OEM供給はキーワードになってくるので、
ぜひ、覚えておいてくださいね。
(ちなみに、日野セレガのほうは、2005年度グッドデザイン賞を受賞。)
↑いすゞ ガーラのデザイン各部アップと、各部説明
メリハリも個性もないバスを、デザイン次第でこんなにもかっこよく仕上げることができるだ、
という主張が、ジンジンと心に伝わってくる、まるでインダストリアル(工業製品)デザインの良い見本のようなバスを、今日は紹介しました。
日野は、バスのみならず、トラックも、これまでの既成概念・先入観を破壊するような奇抜なデザインをするようになってきているようです。
↑日野 レンジャー(トラック)
角々しくて、面白みのないトラックやバスのデザインが、乗用車のデザインを超す時代が、近い将来やってくるかもしれませんね。
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道南バ○でも日野セレガを使って欲しいという要望がふつふつと沸いて出てくるのだが・・・
何処にぶつければいいやら・・・
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余談だけど、通称ゼロクラウンのパトカーが全国に導入され始めているらしい。