昨日は、外装のメッキアクセントについてお話したので、今日は内装に使われるメッキについて、ちょっと語らせていただきます。
クルマ好きなら、知っているかと思いますが、外装のことをエクステリア、内装のことをインテリアというふうに言います。ここでよく間違われやすいのが、「インパネ」という言葉の存在。“イン”が付くからといって、インテリアとインパネを一緒にしてもらっちゃあ、商売あがったりっスよ。そもそも、インパネとは、インストルメントパネルの略で、これは運転席正面にあるメーター類のことを指します。最近では、センタークラスター(エアコンを操作したり、オーディオやカーナビが装着されているところ。センターコンソールとも言う。)や助手席正面まで含めた広い意味で使われることもあります。それで、インテリアは、直訳では内装のこと。クルマに関してでは、車内全体のこと。シートやラゲッジスペース(荷室)なども、インテリアと言います。
インテリアについて、知識を深めてもらったところで、いざ本題。
最近のクルマの内装には、ありとあらゆるトコロにメッキが使われている。例えば、インパネ。当たり前かのように、インパネの左右をツヤ消しメッキで囲い、なんとも精悍で男らしい、力強さを演出している。
と、ここで、インパネにメッキを使っている、ステキなクルマをご紹介!
↑これは、スズキのエスクードというクルマ。インパネはもちろん、両サイドのエアコン噴出し口、メーターのシルバーリング、シフトノブのグリップ部分にシフトノブの付け根のリング。全て挙げればキリがないくらいにメッキパーツを多用しています。しかしそれでいて、下品ではなく、質感も高いというところを評価したい。
↑続いて、三菱のアウトランダー。三菱というと、リコールや車両火災のことで印象があまりよくない様子ですが、実際、三菱はそんなに悪くない。リコールの問題があったのは「三菱ふそう」というメーカーで、「三菱自動車」ではないし(三菱グループで同じではあるが)、車両火災とか、三菱がリコールで騒ぎ出したのをきっかけに、マスコミが“三菱車”に過剰に反応して、すぐ報道してしまうもんだから、他のメーカーのクルマが燃えようと、お構いなし。実際、他のメーカーのクルマも、燃えたりしてるんですよ。サイドブレーキかけっぱなしで走ったりするだけで、すぐ燃えちゃいますから。三菱は、悪くない。…また余計なことを書いてしいました。本題はデザインでしたね。これも、エスクード同様、ありとあらゆるところにメッキやらシルバーやらの加飾がなされています。中でも、ドアトリム(ドアの内張り)のオーナメント(ドアを閉める時に引っ張ったりするところ)部分とインナードアハンドルにも、ツヤ消しのメッキが使われています。でもこれって、冷たくないのかな??また、夏場とか、熱くなりすぎないのかな??それと、エスクードにもあったけど、ハンドルにも、メッキが使われています。じっくり見ると、メッキが使われているトコロは結構あるものです。
↑トヨタRAV4。二枚翼をモチーフとしたインパネ。実に精悍。しかもここに使われているメッキは、ヘアライン加飾と言って、髪の毛のラインのように、いつくも線が入ってるんです。この画像だと、ちょっと分かりにくいのですが…。そんな中、このヘアライン加飾を分かりやすくズームアップしてくれている画像を見つけたので、同時にアップ。
↑ヘアライン加飾
分かりますか?この絶妙な質感が。ただのツヤ消しではない、この上質な質感。もう、僕みたいなクルマのデザインマニアにとっちゃ、至幸の加飾とも言えます。
そして、このRAV4のドアトリムのオーナメントも特異な形状で、アルファベットのDの字の形をしています。これって、レクサスISの「KIRIKAESI(切り返し)」の雰囲気と似てませんか??
↑レクサスISの独特なオーナメント「KIRIKAESHI」。
さらに、このRAV4のインナードアハンドルの形状も実に指のかけやすそうな形状をしていることにも注目。この手法は、同じトヨタのマークXにも見られる。
↑マークXのインナードアハンドル。オーディオの操作スイッチが併設されている。
…しかしまぁ、調べてみるとメッキパーツって多いねぇ~!ここまで濃厚(?)な話になるとは思ってなかったw
明日は、投稿お休み前の最後の記事。さて、どんな話題をチョイスしましょうか。区切りにふさわしい内容を、チョイスしたいところですね。とはいっても、まったく投稿しなくなるのはさみしいので、ちょくちょく投稿はするつもりです。デザインの話は少なくなるかも。
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