いやぁ~、正直、驚いた。
と、同時に喜びもあった。
これ見てよ。
3月2日から一般公開が始まる、第76回ジュネーブモーターショーという新しい車ばかりを集めた博覧会(=モーターショー)に、こんなクルマが出展されるそうだ。
実はこれ、ダイハツ工業がプロトタイプ(=試作品)として出展する「D-Compact Wagon」という、ダイハツ版トヨタbBなのである。
トヨタbBといえば、第39回東京モーターショーで話題になり、12月26日発売の、クルマ型ミュージックプレイヤー。
モーターショーから、市販まで、ほとんどデザインは変わらず。まさか、モーターショーのスタイルのまま出てくるとは思わなかった。
しかもこのbB、売れているそうじゃないか。月販目標台数が5,000台、で、販売実績が目標台数の約2.5倍の約12,500台。たいしたもんだ。
この、bBの特徴として、「音・光・まったり」をキーワードに、室内全体に9スピーカー、室内11ヵ所にイルミネーション、座面が深く沈みこむことにより、今までにないくつろぎ感をかもし出す「マッタリモード機能付きフロントシート」。ギャンギャンビカビカマッタリと、今までにないキャラクターの個性的なbB。
これらの特徴を他に例えるならば、音では、DJブースのような空間の演出。光では、クラブやライブハウスにいるかのような雰囲気の演出。まったりでは、隠れ家的な雰囲気を、それぞれ演出している。
余談で、この「マッタリ機能付きフロントシート」は、フロントシートの座面が約8センチ沈み込み、カウチソファのような状態になり、車外から乗員が見えなくなる。今まで、こんなアイデアはなかった。でもこれ、bBにしかできないワザで、このアイデアを他のクルマがやったらどうだろう?三菱iがやったら?…変だよね?そう。こういうことは、こういうキャラクターを持つbBだからできるワザなのです。
↑三菱i(アイ)
外観デザインでは、「妖しさ」、「いかつさ」をテーマとし、ワイルドで存在感のある雰囲気を創出している。個性派2boxにふさわしいbBのアイデンティティである。これは、トヨタ車のデザインフィロソフィー「VIBRANT CLARITY(活き活き・明快)」に基づき、今までにない立体構成や面表現を採用し個性的な造形を実現している。独特な陰影を映し出す大きく反った凹面をフロント、サイド、リヤに採用。さらにフロントから大きな弧を描きながらリヤにかけて高い位置に伸びていく、堂々として特徴的なボディライン。
キャラクター面においても、デザイン面においても、実に“はっちゃけた”のが、トヨタbB。 …って、bBの話してる場合じゃないぞ。
で、今さらだけど、本題。ダイハツがジュネーブモーターショーで出展するプロトタイプ「D-Compact Wagon」。
実は、bBはトヨタとダイハツの合作であり、bBのOEM(=相手先ブランドでの販売)として、D-Compact Wagonが存在しても、何らおかしくはないのである。
しっかし、このD-Compact Wagon。bBは、はっちゃけすぎて、若者しか興味を持ってくれそうもないデザインだけど、D-Compact Wagonは、老若男女、誰にでも合うデザインじゃないか?サイドのボディラインや、フロントライトの造形とか、どことなくbBの雰囲気を残しながらも、「我はダイハツ車である!」と言わんばかりの主張が表現されている、ように思う。
最近出された新車で、このD-Compact Wagonは相当マジメにデザインされていると感じた。まぁ、妥協してデザインされているクルマはないだろうけど。マジメなデザインでありながら、堅くない。販売が開始されるのは、おそらく、ジュネーブモーターショーが閉幕するのが3月12日だから、3月の下旬~4月の初旬頃になるだろう。
そうそう、ダイハツ関連ネタでは、先日テリオスからBego(ビーゴ)に改名した↓のクルマ、
海外向けでは、名前は変わらず、テリオスのまんまなんだそうだ。
日本では改名して、海外では改名せず。ということだ。
ちなみに、このBegoはトヨタへOEM供給されていて(というか、bBと同じで共同開発)、トヨタでの名前はラッシュ。前身、キャミ。
テリオスは昔、軽自動車で、キャミは普通自動車だった。同じボディを被りながら、エンジン・車格は全く別物だった。余談で、テリオスの販売終了後も、キャミは販売を継続していたそうな。
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